ハーレーの基礎メカニズム

ハーレーはドライサンプが基本

ドライサンプ

ハーレーのバイクは、基本的にドライサンプ方式をとっています。

ドライサンプ方式とは、エンジン内にエンジンオイルを蓄えず外付けのオイルタンクに貯蔵しておき、オイルポンプで送り込むものです。この方式は、現在のバイクではあまり使われていない方式ですが、ハーレーの場合、バイクの構造上この方式が最も適しているのです。それは、ハーレーの空冷ロングストロークエンジンにとって、効率が良いからです。熱を持ちやすいエンジンからオイルを離すことで、オイルを冷却する時間が取れます。

オイルタンクを別にすることで、クランクケース自体をコンパクトにすることができ、ロングストローク=シリンダーが長い構造を持つこのバイクにとってメリットがあります。この方式は、狭い日本のように走行と停止を繰り返す環境ではなく、長時間大陸を走り続ける環境に適しているのです。オイルがある限りエンジンへの循環が可能で、オイルの量の管理にも便利な構造といえます。

機能面だけでなく、デザイン面でもエンジンをコンパクトにできるこの方式は、ハーレーにとって最も適した方法だといえます。そのため、基本的にエンジンオイルの循環方式をこの方式をとっているのです。